31%のコスト改善?アドワーズがディスプレイ向けにローンチした”表示回数を重視”の入札戦略

11月26日にGoogleはアドワーズのディスプレイネットワーク向けに”表示回数を重視”する入札戦略を人知れずローンチしていました。

Google Adds Big Change To Display Bidding: Pay By Viewable Impression In AdWords

日本国内でも既に利用可能となっています。さらには”Enable viewable CPM (with Active View reporting) “といったオプション設定も可能です。

表示回数を重視

 

はてなのボタンをクリックすると下記の説明があります。

定義: 視認可能インプレッション単価制は、広告主様の広告が視認可能性の高い広告スロットに表示されるように最適化します。広告が視認可能と判定されるのは、広告の面積の 50% が 1 秒以上画面に表示された場合です。

利点: 視認可能でないインプレッションに対しては料金が発生しません。

認識がされないインプレッションに対しては料金が発生しないため、これまで以上に費用対効果の良くなることが期待されます。インプレッション課金の問題点が大きく改善されるかもしれません。

この新機能に伴い、”表示項目”に追加できる統計情報にも新しい項目が追加されています。それは”Performance (Active View)”というものです。”Active View viewable impr.”、”Active View viewable CTR”、”Active View avg. CPM”の3項目を表示項目として追加することが可能になっています。この項目から認識可能なインプレッションがどれくらいあったのかなどが理解できるようになっていくものと思われます。(現在は数字の確認が行えませんでした。)

こちらの3項目もはてなのボタンに解説があったのでまとめておきます。

<Active View viewable impr.>
この指標は、掲載と請求が行われた視認可能なインプレッション数を示します。
定義: アクティブ ビューの視認可能インプレッションは、ディスプレイ ネットワークのサイトで広告が視認可能となった頻度を示します。広告の 50% が 1 秒以上ウェブページに表示された場合にのみカウントされます。
重要性: ユーザーが実際に広告を目にする機会がどの程度あったかを理解するのに役立ちます。
注意: この指標は、入札戦略として視認可能インプレッション単価を選択した場合にのみ使用できます。

<Active View viewable CTR>
広告がクリックされた回数を、ウェブページ上でその広告が視認可能となった回数で割った値です。
定義: アクティブ ビューの視認可能クリック率は、視認可能となった広告をユーザーがクリックする割合を示します。広告はウェブページで 50% が 1 秒以上表示されると視認可能とみなされます。
アクティブ ビューの視認可能クリック率 =広告のクリック数視認可能インプレッション数
目的: この比率には視認可能でないインプレッションは含まれないため、クリック率(CTR)よりも正確に広告の効果を分析することができます。
注意: この指標はディスプレイ ネットワーク専用で、入札戦略として視認可能インプレッション単価制を選択した場合にのみ使用できます。

<Active View avg. CPM>
アクティブ ビューの平均インプレッション単価とは、視認可能インプレッション 1,000 回に対して発生した料金の平均額です。
定義: 視認可能インプレッションに対して発生する費用の平均額です。
使用するメリット: 視認可能でないインプレッションを含まない平均値のため、広告表示 1,000 回あたりの費用を正確に分析することができます。
注意: この指標は、入札戦略として視認可能インプレッション単価を選択した場合にのみ使用できます。

クリック課金の媒体が多くなっていましたが、今後はインプレッション課金も期待できるのかもしれません。